すっとこどっこい

あることないこと

なりたいもののこと

私は結局「なにか」になりたかったのだと思う。

 

会社に必要とされたかった。
自分の周りの仕事は全部できるようになりたかった。
3年目。
現場を動かすことは一通りできる。
フォークリフトに乗ってバックヤードも管理できるし
外部から来た商品の入庫もとれるし検品もばっちりだ。
事務仕事もつつがなくできて
請求書もつくっている。

だけど私は下位互換なのだ。
現場やバックヤードだって
事務所だって
私はお手伝いにしか過ぎなくて、
どこでだってメインになることはできない。

モチベーションの保ちよう以前の問題で
会社にいなきゃいけない意味がわからない。
以前は「“私”がいなくても大丈夫だけど社員が減ると困る」
という状況だったけど、
新入社員が3人も入った今となっては
「“私”がいなくても大丈夫だし社員が減っても大丈夫」
といった感じだ。

いなくったっていいのだ。


恋人に愛されたかった。
好きな人の好きな人になりたかった。
人生はうまくいかないもので
私はただ好きな人の暇つぶし道具で
優先順位は一番下。
彼にとっての全てに対して下位互換なのだ。

いなくたって困りはしない。


誰かにとっての何か。
唯一無二の何か。

母親になるのはどうだろうかと考えた。
細かいことは置いといて。
でも私は「姉」とか「孫」とか「娘」といった肩書には無頓着だ。
血のつながりは重要視できない人間らしい。
じゃあ母親になったって駄目だろうな。

そもそも、「なにか」とか言っている時点で駄目なのだ。
いや、実現不可能なものを求めるのが恥ずかしいだけなのだ。

私は愛する人に愛されたかったし、
会社に必要とされたい。
君がいないとダメだと言われたかった。

 

そんな日は一生来ないってわかっているのだけれど。