すっとこどっこい

あることないこと

北国で会った人たちのこと


先日宮城へ行ってきました。
勿論お土産なんてありませんよ。
一人で行ったのですが、人との交流で疲れ切ってしまいました。

 

 その壱・アラサーおねいさん
松島で写真を頼んできたおねいさん。
「どちらから?」「ああ、私も東京なんですよ~」
福山雅治のライブで来て、二日間と二日間の中日なので観光に」
五日も現世をほっぽってライブを見てみたいものだ。
「どうしておひとりで?」
「(どうしても何も…)失恋です、傷心旅行」
「そ、そうなんですか~
私も占いなんかに頼っちゃって~」
と話し続けるなかなかの猛者。
このままだと一緒に食事でもとなりそうだったので「私はあっちに」と離脱。

 

 その弐・食事処の大将
「大将がいるからサービスしますよ~」とおばさんに言われまんまと入店。
二時過ぎということもあって客はなし。
大将に一番高いメニューを勧められる。
もさもさと食べていたら「休憩にしようか」なんて言っておばさんと大将と板前さんでコーヒーブレイクを始める。
客、いるからね?
食事を終えたら頼んでいないコーヒーを出される。
サービス。
「繁華街は危ないよ、べっぴんさんだからな」
「べっぴんさんだからサービスだよ」
とかなりのべっぴん推し
可愛いや綺麗よりもなんだか受け入れやすいよい表現だ。
「あそこの山からの景色は綺麗だけれど治安が悪い」
「あの橋も一人で歩くには危ない」
と、松島は修羅の町なのかな…
泊まるホテルの場所を聞かれ、晩御飯にとある店を勧められる。
笑っていたら一筆書き添えた大将の名刺を貰う。
結局勧められたお店は下戸の小娘が行けるような手軽なお店でなかったので断念。
「俺の名刺を持って行ったら仙台中顔パスさ」
と言っていたあの大将は何者なんだろうか…

 

 その参・バスで一緒になったおばさん
二十分に一本、時計回りのみの観光バスが出ていて、それで仙台市内を観光したのですが、
だいたい見るはやさなんて一緒だから、バスも同じになるわけで。
伊達政宗の墓へ向かう急な長い坂でひぃひぃ言っていたら、おばさんに話しかけられた。
「凄い坂ですねぇ」
「坂の途中に『ご自由にお使いください』って杖がある時点で気づくべきでしたね」
杖が置いてあるところはマジでヤバいからな、気をつけろよ(例・90%山だった広島の山城など)
なぜかそこから墓でも一緒、仙台城でも一緒、バスの席も隣、神社前のバス停で待つのも一緒、と連れ合い状態。
名古屋から飛行機で出張に来たようだ。
バスを嫌なタイミングで逃し、二十分喋る羽目になってしまったのでおばさんの基本プロフィールは把握した。
流石に前回の反省で「振られて傷心旅行です」なんては言わなかったけれども。
これまたお昼を一緒に、となりかねない雰囲気だったので、全く関係のないところでさりげなくバスを降りた。

 

道を聞かれたり、写真を頼まれたり、声をかけられたりするのって才能なのだろうか。
そんなチカラは要らないんだけれども。

(母曰く、「間抜けヅラで歩いてるから」)
最近は目つきの悪い男と連れ立って歩くことが多かったから声もかけられなかったけれど、
これからはまた一人で歩くのだから、しゃっきりした顔で歩かねばなぁ……