すっとこどっこい

あることないこと

卒論のこと

 

口頭訊問…もとい面接はまだなんですけれど、
今更どうこうできることもありませんからねぇ。
私の専攻は…これを言ったらだいぶ素性がバレる系の、
ちょっと特殊なものをやっています。
日本文学科に属しています。
まぁ…ざっと言えば『源氏物語』でしょうか。
当たらずとも遠からず。


その中の玉鬘についてをやりました。
玉鬘。
ご存じですかね?
玉鬘十帖というのがありましてね、
源氏のライバルであり義兄の男と惚れた女(鬼籍)の間にできた子が田舎から出てきたからちゃっかり自分の子にしようとした話ですね。
俗にいう求婚譚です。
源氏物語の文庫を耳を折ったり線を引いたり書込みをしたり、
随分申し訳ないことをしてしまいました。
でもまぁ、そうでもしなきゃ現代人が読むなんてこともありませんからね。
以前、源氏物語を研究している先生が、
「『読んでみたい作品1位』なんだ」と文句を言っていました。
読んでみたいってことは、読んでないですからね、みんな。
と、なんだかんだ書きました。

 

就職活動も比較的早く終わったので時間はたっぷりあったはずなんですけど…
おかしいなぁ、なんでこんなにカツカツだったのだろう。
年内に終わらせるとはなんだったのだろうか。
途中で『住吉物語』のコピーを失くすわ、
論文のコピーがバラバラになるわ…
アレッ、自分の扱いが悪いだけか。
勉強机のわきにちょうど良くベッドの足元があるものだから、
どんどんそこにコピーだハードカバーだ文庫だとのせるものだから、
最後は足を伸ばして眠れませんでした。
完全に自業自得ですな。
……うなされていたのはそういう理由だったのだろうか。

 

なんとか書くアテが見つかって書き始めたはいいものの、
とても困ったことがありました。
あの…マザコン野郎をなんて表記すればいいのか。
「源氏」?
光源氏」?
しかし、悩み始めたのが遅かった。
半分以上「源氏」で書いていたので、そのままにしてしまいました。
これを「光源氏」と書いていればもっと早く字数が足りていたのでは…?
いや、そういう問題でもないんですけど。
字数といえば、20000字以上がノルマなのですが、
全然足りない。
最後のほうはキーボードより電卓のほうを多く叩いていたような気がします。
残り3字となった時は吠えましたね。
どうします?
何書きます?3字。
結局20004字で終わらせたのですが、本当にそれでよかったのかしら。


紙に一度出力してからしか推敲できない人間でして。
それも、家にプリンタがない。
あるけれど壊れている。
この野郎。
毎回近所のコンビニへ行き印刷をして、何も買わずに出ていく。
いい加減顔を覚えられてしまいそうです。
またその、推敲した紙が溜まること。
それが足元に積もって、資料と混ざって騒ぎになるし。
最終的に『住吉物語』はベッドの足元からでてきました。
諦めてもう一部印刷したあとに。

 

はじめは嫌いだったんですよ、玉鬘のこと。
だんだん愛おしくなってきましてね。
今はもう心友ですよ、一方的に。
「玉鬘ちゃん」なんて呼んでいます。
友達かよ。
彼女もだいたい私と同じ年頃ですし。
なんだか自分と重ねてしまって。
いや、そんな、物語の美人と重ねるなんて恐れ多いですけども。
出会った当初に比べたら彼女のことをわかったような気もするし、
彼女を大学での勉学の集大成にできてよかったと思います。

2年生の時の私は絶対に選ぶまいと思っていたのですけど、
先日先生と話したら
「まぁ、2年生の時からその類の作品を選ぶだろうと思ってたよ」
と言われてしまいました。
冷静に考えると、選ぶものがことごとく同じ作者なんですよね。
嫌いきらいも好きのうち、ってやつですか?
これが恋だったの…?
2年越しに気付いた恋ですね。
遅っ。

 

これからいつか生活が落ち着いたころに行きたいですね。
聖地巡礼
季節は秋。
輝くような紅葉と、緑が栄える二本の杉。
流れる初瀬川。
補陀落山のように美しい長谷寺
むむぅ。
紙の上で、頭の中で描いた景色をこの目で見られるなんて。
きっと行きましょうね。
そのためには頑張りましょうね。
まずそのためには面接を頑張ります。