すっとこどっこい

あることないこと

バレンタインのこと

 

バレンタインというのは苦々しい行事です。

 

友チョコ」という名のバラマキを強制されたり、
不機嫌な妹の大量のラッピングを手伝わされたり、
なんだか散々です。
最近は愛の告白の場ではなく、友情を確かめる場ですからね。
それが良いとか悪いとかではないですけれど、
面倒ですよねぇ。
ところでそんなバレンタインですが、
人生で2回だけ本命チョコを渡したことがあるのです。
この前お風呂に入っている時に思い出したので、
今日はその黒歴史をひっくり返してみたいと思います。

 

1度目は小学生の時でした。
周囲に勧められて渡すことにしました。
ところで私、小学生の時にいじめられていたんですよね。
当時はそんなことに気づいていなかったんですが。
除け者にされていたというより、イマドキの言葉でいうと「イジられる」というやつですかね。
プールで両足を持って引きずりまわされたり、上履きで袋叩きにされたり、雑巾で顔を拭かれるのが「イジり」なのかはわからないですけど。

と、そういった周囲にのせられて渡したのですが、
まぁ、アレですな。
そういうことですわ。

翌日、給食を食べていたら教室の向こうが騒がしい。
渡した相手が「あいつにチョコもらったんだぜ、気持ち悪っ」と楽しげに話をしていました。
飯を放り出して机の下にもぐりこみ、
シクシクとやっている間もまぁみんな楽しそう。
と、担任教師がその男子を廊下へ連れ出し、
しばらくするといくらかしょんぼりして戻ってきました。
おそらく怒られたんでしょうな。
幼心に刻み込まれたなかなかキツいトラウマですね。

 

2度目は比較的最近の話でしょうか。
バレンタインに雪が降った日がありました。
「ホワイトバレンタイン!」なんて世間は盛り上がっていましたけど、
バレンタインがホワイトである必要があります?
いや、クリスマスがホワイトである必要があるかって話ですけど、
やめましょう、野暮な話になってしまう。

そのホワイトバレンタインに本命チョコを渡しました。
その人は甘い物と手作りの食べ物が嫌いで、
……なんで私、手作りを渡したのだっけ?
既製品を贈ればいいのでは?
書きながら思い出したぞ。
「既製品も嫌だ」と言われたのだ。
うん?
手作りは嫌だ、既製品は嫌だと言われたってことは、
渡すなってことだったのでは…?
なんということでしょう。
鈍感力を再び発揮していたそうです。
人間なかなか成長しないものなのですね。
かなしみ
渡したはいいものの、開けて一言。

「粉物は…嫌い…」

いやいや、そんなこと聞いて、聞いて……たわ。
痛恨のミス。
トリュフだか生チョコだかを少しだけ食べてもらって
泣きながら箱だけ渡しました。
百円均一でない良い箱ですからね。
むしろ箱の方が価値がありますからね。
なんというかもう、散々です。

 

いつか相手に喜んでもらえるバレンタインを過ごしたいものです。
随分先の話になるでしょうけど。