すっとこどっこい

あることないこと

お寿司のこと

お寿司を食べに行ってきた。
わたくしは庶民なので寿司といえば回る寿司。
そんな私が築地の寿司屋へ。
築地の、寿司です。

写真は撮っていない。それどころではなかった。

 

ガタガタ震えながらカウンタに座った。
目の前に冷蔵ショーケースがあり、
板前さんがいる。
庶民絶体絶命である。
折角ならと一番高い「おまかせ」を頼む。
全部は覚えてないな…お昼に食べたばかりなんだけど。
中トロ、大トロ、エビにカニ、イワシ、穴子、あとなんだったかな…

白魚、イクラ、ウニ。
あと貝と…白身、光物だったかな?


食べるペースに合わせて握ってくれた。
すごい。なんて待遇だ。
なんかもう、お茶も味噌汁も美味しかった。
大トロやカニは口に入れた瞬間溶けるし、
いや、なんなんだアレ。庶民は初めて食べた。
イクラだって、キュウリを外したらイクラが5粒くらい、みたいでないのだよ。
ぎっしり。イクラぎっしり。
ちゃんとしたウニは初めて。
以前食べた回るウニは具合が悪くなったが、
これは訳がわからない。
ふわふわ?とろとろ?
「!!!」という感じである。
白魚というのも初めて食べた。
『白魚のような指』というのはこういうものなのか…
と自分の手をじつと見つめた。
しかし白魚も軍艦の上からベロンとこちらを見つめていた。
食べづらくなるからやめていただきたい。
あとはイワシ。
今日のおすすめ。
普段光物は食べないのだが、おまかせの後にもう一つ頼んでしまった。
「光物がお好きなんですか?」
と板前さんに問われる。
「普段は…普段は、回る鮭を…
うぅっ、庶民だとバレてしまう…」
と言ったが、あんな一貫ずつにわぁわぁ言っていたら「あぁ…食べ慣れてないんだな…」ととっくにバレていただろうな。
一緒に行ったひとが「トリガイ…食べたい…どうしよう…」と呟いていたら板前さんがスッ…とトリガイがのったお皿をケースの上、我々の前に出した。
その誘惑に屈したのはいうまでもない。
握った貝をポンッ!と叩くとキュウゥと動いた。
動くのはダメだよね。
あと、クルマエビのしっぽも動いてた。
「頭を焼いたのが食べたい(こそこそ)」
「板前さんに頭下さいって言えば?(こそこそ)」
とやっていたら、しばらくして焼かれて赤くなったエビの頭が皿に置かれた。
みんなバレてる…
私ももう一貫食べようか悩んでいたら
「そちらのおねーさんはウニか穴子、いかがですか?」と聞かれた。
私の反応が一番よかったのがそれらなのだろうなぁ。
穴子をもう一つ頼んだ。
ぷわぷわ!美味しい!意味わかんない!!
高い寿司屋の代名詞といえば長い一貫穴子を連想するが、ここのは普通の長さ。
それでもいい、それでいいんだ
ともふもふ興奮していた。

 

私は一人で飯を食べられる人間だけれど、
それは生きるためにとりあえずの食事であって、
やっぱり美味しいものを食べる時には
「美味しいねぇ」
「ねー」
と言える人と食べる方がずっとずっと美味しい。

 

後から来た隣のカップルは一番少ないコースを頼んですぐ出ていってしまったのに、
我々は一番量の多いコースを頼んでおいて追加でいくつも食べていたので、
良いお客というか、チョロい客だったよなぁ。
でもあんな所いつでも行けるわけではないし、
食べたいものを食べられるだけの方がいいでしょう。

そういえばあのカップルは全然お寿司の話をしていなかった。慣れてるのかな。

目の前に 、この瞬間に共有できる感情があるのに勿体ないなぁと思ってしまった。きっと彼らは「お寿司美味しい!!!」よりもっと話したい事があるんだろうけど。

それでも私は、お寿司を食べている時にその話をしてくれる人がいいな。

 

お腹いっぱいで店を出て、築地場外を散策。
なんであんなに卵焼き屋さんがたくさんあるのでしょうね?と問うたら
「寿司に卵焼きがつくからだろ」
とそれらしいことを言われたのだが真偽は不明。
少し調べてみたら、「そもそも寿司屋や料理屋に卸すのがメイン」という説があるそうな。
あながち間違ってなかったのか。
乾物屋のおっちゃんも同じことを言っていた。
「そもそも物の良し悪しすらよくわからない素人に押し売りしようと思わないし、本業はプロに卸すこと」と。
食べさせてもらった煮干し、美味しかったなぁ。
でも1700円する。煮干しが。
「よぉし、私は今日、よい煮干しを買うぞぉ!」と思って家を出なければちょっと買えない。
何故か乾物屋でマグロの切り落としを買って帰宅。
明日食べるの楽しみ。

 

ずっとキャッキャはしゃぎながら食べていたから疲れてしまった。
いやぁ、良い日であった。