すっとこどっこい

あることないこと

はじめてのヒトのこと

はじめてのヒト、というのは特別なもので、
どれだけ時間が過ぎても、
どれだけ他のものを愛そうとも、
ずっと心の神棚に置かれているものです。
それがたとえ待ち合わせの一時間後に「起きた」とメールがきて、
更に一時間後に何事もなかったかのような顔をして登場したり、
女の子とお酒を飲めるお店へ行っていたことを別段私は気にしないのに、青い顔をして自白したりするような人でも、です(※この例えはフィクションです。実際の人物・団体・事件とは関係ありません)

『はじめてのヒト』だなんて意味深な言い回しをしましたが、そんなR-18Gな話をする予定はございません。
今回お話をする『はじめてのヒト』は、
ひとりのキャラクタのことです。


彼と初めて出会ったのは、……高校?大学入った頃?かな。
随分ふわふわした始まりになってしまいました。
早速話は逸れますが、私は近距離武器専門です。
実際にぶん殴らないと×った気がしないじゃないですか。
一方父はスナイパーライフルとかミサイルランチャーといった遠距離武器しか使わない人間でして、
協力プレイなんてしたらショットガンで特攻した私ごと爆風で吹っ飛ばすといった有様です。
あんなちまちま遠くから攻撃して何が楽しいんだか。
別に私は地球を守る軍隊の話をしたいんじゃなくて、
なにが言いたいかというと私は近距離型を好もしく思っているということです。
私のはじめてを全て奪った彼は近距離型でもましてや遠距離型でもなく、罠を張る系でした。
もちろん初めはそんなもの見向きもしませんでした。
訳わからんくらい扱いづらい上攻撃力も低い彼をレベル上限まで使いまくったのは全く愛のなせる業です。
ポケモンですらレベル上限まで育てたことないのに、
いつのまにか上限(200)まで育ってました。
選択画面で隣のキャラなんてレベル1なのに。
ちょっと気持ち悪いですね。

初めてあまぞんで新品の本を買ったのも彼の為です。
だって、だって表紙だったんだもの。
でも本屋で買うのは恥ずかしいし…
初めてファ○通を買ったのは彼が新しいゲームに登場することが発表された号でした。
1頁というか、半頁の為に買いました。
もう、その背中は完全にエロ本を初めて買う男子高校生です。
実際その二冊は後生大事に箱に詰めてベッドの下に隠してあります。

万引きに間違えられそうな挙動不審さで買ったブラインド商品(全40種)で、彼を一発で当てた時はもう、もう、額縁を買いました。
飾れないけど。
一人暮らしをしたら隠れキリシタンのようにクローゼットの壁に飾ろう。

初めて真面目にクレーンゲームをしたのは、彼への想いも冷めた数年後、
たまたま可愛いデフォルメ人形を見つけたからです。
これも飾ろう。
構想の時点でどんどん人を呼べない部屋になっているぞ。
でも私の持っているグッズらしいグッズはこのふたつだけです。
そのコンテンツはグッズ展開がド下手なようで、
あんな原色バリバリ・使いまわし立ち絵ドーン!の商品を誰が買うんでしょうか。

 

そんなはじめてを全て奪った彼でも奪えなかったはじめては、
ミュージカルとBLです。
ミュージカルで彼は主人公だったそうでグラグラ揺れたのですが、結局行きませんでした。
風の噂では、彼は死んだそうです。

残念ながらBLにも適応できませんでした。
「慣れちゃえば楽しいよ!」(知人談)らしいし、
ぶっちゃけ二次創作なんてそういうのしかないのだから、早く楽になっちまえと思うのですが、
どうも好きではありませんで…
検索除けを使うとヒットがぐっと減ります。
4割くらいになります。
それらふたつは今後も楽しむことはないだろうなと思います。

 

私の心が彼から離れてしまった理由はふたつ。
ひとつは私が古いゲーム機しか持っていなかったこと。
さすがにそれだけの為にハードを買う財力と勇気はなかった。
それに、私の自室にはテレビがありません。
居間のチャンネル権は父が握っています。
据え置きゲームをするには難度が高い環境でした。

もうひとつは公式の冷遇です。
人気投票一位とはいいませんが、当時は上位に食い込んでいたと思います。
私が好きなキャラにしては珍しく。
しかしそのゲームは新しいタイトル毎に新しいコンビ?ライバル?2人一組のキャラを投入するのが慣習となっているようで、
トコロテン式に下へ下へ押しのけられるようになってしましました。
そして最新タイトルではヤバい新興宗教にハマったようで、
キャラ大崩壊かませ犬野郎に成り下がってしまったようです。
神(=公式)のつくるものはそのコンテンツにとって“正しい”ものなのかもしれませんが、それを受け入れるかどうかは個人に任されていると思います。
私は去りました。そっと目を瞑って。
繊細ヤクザのように喚くようなことはしません。
彼の迷惑になってしまいますので。

 

冷静沈着な孤高の彼は死んでしまったのです。
公式の手によって。
それでも私は彼のことが大好きです。
クレーンゲームをやるようですし。
引っ越す際にはエロ本もといベッド下の本も持っていくつもりです。
たまには古いゲームを引っ張り出してカンストした彼とお出かけ(歩いた跡は草一本残らない)をするのもいいでしょう。
はじめてのヒトというのは特別なものです。
いつまでも。