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すっとこどっこい

あることないこと

浮かれ損ねポンチのこと


この度わたくし町田は、
30代一般男性とお付き合いをさせていただくことになりましたことを
ここにご報告させていただきます。

×婉曲表現がキツすぎる
×「一般男性」ってお前は何様だ

こんばんは、まちだです。
恋人ができました。
浮かれポンチと冷静さが混ざって酷い文章になることが予想されます。

 


会社の人です。
同じ部署で。

告白は車の中でされました。
私は後生大事に安全靴を抱きしめていました。
可愛げのないシチュエーションですね。


昔の話もいろいろと聞かせてもらいました。
転職履歴だとか、恋愛遍歴だとか。
なかなか目を見張るような話でしたけども。
年上のひととばかり付き合っていたようで、
なぜ小娘に手を出す気になったのだろうか、と。
もしかして「新卒」という肩書は一種のブランドなのでしょうか。
2年目になったらババァ扱いされてしまう?
よくよく計算してみると、私が生まれた時には既に小学校に入学しているのですよ。
高校生と園児です。
そう考えるととんでもない話ですね。


私は古典なんてものを勉強していたので、
自分の言葉遣いに自信がありません。
話をしていても、相手がたまに
「何を言っているかわからないがわかったよ!」
という笑顔をしていることがあります。
婉曲表現とか、言葉遊びとか、
少し意識して控えないとなぁと思います。
「まるで『平家物語』の俊寛ですね!」
と言った瞬間の相手の顔はなかなか見ものでした。
申し訳ねぇ。


私が眉間にシワを寄せて紙を捲っていて、
ふと顔をあげた瞬間信じられないほどの顔をした相手と目があったことがありました。
好意的に言えば「慈愛に満ちた目」、
悪しざまに、端的に言えば「デレきった顔」。
会社唯一の新卒小娘に手を出したと知られたら
けっこう面白いことになると思うのですが…
私は会社の送迎バスを使って通勤しているのですが、
スキあらば自分の車で送ってくれようとします。
死ぬって!社会的に!
ちょっと自重して!!
アパートまで送ってくれるにも、
近くでご飯を食べるにも、
アパートから彼の前の部署が近すぎて。
「あら、前にウチにいた○○さんじゃない。
隣の子は…研修で来ていたような…新卒の…?」
とハケンさんやら社員にやら見られたらコトだろうに。
そのリスクを冒してでも一緒にいてくれようとするのは大変嬉しいことです。


「ちょっと寄りたい所があるんだけど」
との言葉に承諾したら
妹の家へ連れていかれました。
子供がふたり。
泣かれたり懐かれたりしていると母親も登場。
聞いてねぇぞ!!!
「ハジメマシテ、町田デス」
「22?落ち着いて見えるわねぇ」
このシチュエーションで大人しく見えなかったらヤバい奴だろう。
「同棲してるの?」
どういう発想の飛躍をしたらそんなことを問うのだろうかね、オカーサマ…

ぐったりしている車の中で相手から同棲の打診をされました。
早くない??
配属されて2ヶ月、告白されて1週間でイベント盛りだくさんです。
30歳ってそんなに生き急ぐような歳なのでしょうかね。
正直に「ナニモカンガエラレマセン」と言っておきました。
かわいそうに、片言しか話せなくなってしまったのね。
家族と一緒に住むのが嫌で飛び出してきた感すらあるのに、
他人と一緒に生活できるのでしょうか、私は。
そう考えるとなんだか怖い気がします。

寝物語に(寝ていない)、プロポーズ・カッコカリまでされました。
仕事のできない口の汚い小娘の何がそんなに彼を突き動かすのかが全く理解できない。
寝言だろうなと思ったのですが(寝ていない)、
どうやら今のところ本気で言っているようです。
人の心が移ろうものだというのは前回の恋で痛いほどわかってしまったので、
もう少し聞かなかったふりをしていようと思います。
会社でも一緒で、同棲なんかしたら
一日中一緒にいるわけで、
すぐ飽きられてしまうだろうと怖いです。
浮かれポンチでスタートダッシュをキメたって、
すぐに失速してしまうのでは意味がないでしょう?

私はのんびり歩きたいのです。
まずは手を繋ぐところからです。
と言ったらひどく驚かれてしまいました。
引かれてしまったでしょうか。
百戦錬磨の方に私は物足りないのではないかと思うのですが…

 

私ではダメだろう、すぐに嫌われてしまうだろう、
と自覚はしているのですが、
それでも顔を見ると嬉しいし、
メールがくると顔がゆるむし、
名前を呼ばれると顔が熱くなります。
小娘がちっぽけな恋をしました。
願わくば、少しでも長くこの想いが続きますように。