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すっとこどっこい

あることないこと

作戦決行のこと

 


勝負の時はきた―――――

 

 

脳内で大河ドラマばりに壮大なナレーションを流しながら、
私は布団の中で震えていた。

 

前回のあらすじ
俺の暴れん坊将軍(本人談)をわし掴ませるくせに
「え~~仕方ないな~ほんとスケベなんだから」
と余裕をぶっこく恋人(三十代)をギャフンと言わせるために
貴重な休日を費やしドゥンドゥンした店でセクシーランジェリーを購入したまちだ。
しかしそれは、予想外の細さのてーばっくと腹がパックリ裂けたキャミソールで構成されたトンデモない代物だったのだ。
果たしてまちだは暴れん坊将軍を制圧することができるのか…?!

 

rosaceace.hatenablog.jp

 

 


※多大に猥雑な表現を含みます。
 ご注意ください。

 

 


夕食を外で済ませ、
テレビを視聴し、さぁ寝るか
というところから話は始まる。


パジャマは洗って上の階の寝室に置いてあるよ。
ということで、
腹の裂けたネグリジェを懐に忍ばせ寝室へむかった私。
ちなみにてーばっくは装着済みで、
尻の心許なさにそわそわしている。

 

服を脱ぎ捨てパジャマの上に置き、
一式を装着し布団へもぐりこむ。

寒い。
寒すぎる。
一人暮らしにしては部屋が広すぎるのだ。
少し冷静に考えると、
元はといえばこのような所で全裸じみた格好をしている私が悪い。

 

腹の布をどうにか合わせようと奮闘しながら
ガタガタとしばらく震えて待っていると、
トントンと階段をあがる音がした。

そもそもこれは寒さからくる震えではなく、
武者震いというアレなのではないだろうか。
心臓が音を立てて跳ねている。

 

 

彼がパジャマに着替え、
少し考えたふうにぺらりと布団をめくった。

ぎやぁっ
という声がでた。
そんな格好をしていて被害者じみた声をあげるのは
なかなか趣深いではないか。


「なにこれ」
マジレス乙

「どこで買ったの?」
あぁー……amaz○nで
(これを購入した帰りに発熱をしており、
バレたら怒られると思った)

「なんでこんな格好をしてるの?」
襲われたかった

「水色の袋に入れて持ってきたの?」
なぜそれを、

「不審な動きをしていたし、見慣れない袋がバッグから出ていた。
服の上から尻を撫でたときの感触がおかしかった。
それにパジャマも隠しきれていない」

冷静な考察に羞恥の業火で消し炭になりそうである。



いまだかつてない下卑た笑顔を浮かべた彼が
散々言われて涙目になった私に
のし、と覆いかぶさった。

作戦は成功。
―――と、彼女は確信した。
だが

 

 


入らなかった。

暴れん坊将軍天元突破した結果がコレである。
メリメリとネジ込んだはいいものの、

 


「あ、」
「……」
「……」
「………」
「………」
「…終わりかな?」
「……最短記録だ」

だそうだ。
ありがとうございます(?)

と、祭りと葬式をいっぺんに迎えたような顔をした彼は

どうしても合わさらなかった裂け目から腹を撫でながら
「まぁ、たまになら着てもいいんじゃない」
と言った。

 

セクシーランジェリー様様である。