すっとこどっこい

あることないこと

プロポーズされがち女

愚痴にみせかけてマウントをとるヤバい女のようなタイトルになってしまった。
「胸が大きいから肩が凝るのよねぇ」と言われても自慢にしか聞こえないのはわかる。
私だってそう言われたらはぁそうですか…となるだろう。
でも聞いてくれ、いや聞かなくてもいい。
これは単純に愚痴なのだ。

前置きが長くなってしまった。

モテるタイプではないので
当方アラサー、片手で数えられる人間としか付き合ったことはない。
ただどうも、結婚を迫られがちなのだ。
大人の交際ってそういうものなのだろうか。


30代半ばの男性と付き合ったことがある。
付き合って半月で「連れていきたいところがある」と車で向かったのは
彼の妹の家。
with 母。

社会人になりたての私は(大人の交際ってこういうものなのか…)と思った。
今考えるとそういう問題ではないような気がする。

「あら、いつ結婚するの?」という母親に
「まだ早いよ」と言う彼。
早いんだってば。

彼が住む部屋はファミリー向け物件で隣は親子4人家族だった。
「いつか好きな人ができたら一緒に住みたいなと思って。
で、いつ引っ越してくる?」
(大人ってスピード感があるな…)と思った。
今考えるとそういう問題ではないような気がする。

 のちのちよく聞くと、当時交際していた年上女性(子持ち)が離婚した後
 一緒に住めるようにファミリー向け物件を選んだらしい。
 ちなみに交際女性よりもその子どもとの方が年齢が近かったそうだ。
 情報量が多すぎる。

そんなこんなで結婚前提の同棲を連日迫られ、
同棲すっ飛ばして結婚を迫られ、
(今思うと年齢的に焦っていたのだろうか)
子どもは何人欲しいとの構想を発表され、
(過去に別人物(付き合ってない)は男女別に名前まで決めていたが、あれは辛い)
人生設計までぐいぐい進められかけていたところで
突然の交際解消。
半年以上前から心が離れていたとの告白を受ける。

えっっっ
あの人生設計のくだりはなんだったの????

別れてから「指輪を贈りたいからサイズを教えてほしい」と言われたので
彼にとって心が離れるのと結婚は別問題なのかもしれない。
……どういうこと?


さて、その後付き合ったのは絵に描いたような理性的理系男性。
「永遠に一緒とかずっと好きとか、そういう安易なことは言えない」
と言われた。
私は興奮した。
こいつは信用できる。

と、思ったのも束の間。
上記の支離滅裂マンが我が家に押しかけるようになってしまった。
手紙を投函する。
出勤時間に家の周りをウロつく。
インターホンを鳴らす。
宅配便でプレゼントを寄越す。
無言鬼電。

流石にこのままでは刺されるかもなぁと思うようになってきた頃、
理性の塊マンは完全にパニックになっていた。
早くこの家を出よう。
一緒に暮らそう。
このままでは危ない。

それ以前から同棲を仄めかされていたものの、
1年以上付き合わないと、などと適当な返事でお茶を濁していたが
ここにきてマジで引越しの必要が出てきてしまった。

 待って、ポロポーズされがちというか、
 それより先に同棲迫られがちなことに気づいてしまったのだけど、
 大人ってそういうものなの???

そんなこんなで同棲することとなった。

理性の塊マンの理性的かつ合理的なエピソードはとりあえず置いておくが、
同棲を迫る必要がなくなったからか、
次は結婚を仄めかすようになってきた。

私はあまり先のことを考えずに生きているタイプの人間である上、
子どもも産む気はないし家を買おうとも思わない。
極端な話、結婚をわざわざする必要性が見当たらなかった。
というか、理性の塊マンの好き好き大好きオーラに完全にひいてしまったのである。
あまつさえ、「ずっと一緒にいたい」と言い出したのだ。
おま、お前、ずっととか永遠はないって話しとったやんけ!!!
とも言える訳もなく。

私は同棲をほっぽり出して逃げ出したのだ。

だが、理性の塊マンを相手に
感情論で押し切ろうとする女が口で勝てるわけもなく、
同棲は一旦解消するが別れはしない
というところに落ち着いてしまった。
なんて中途半端な。

稀に飯を食う。
すると、それまでに調べてきたいい物件の話をされる。
会社の最寄りは××線沿いだからこの駅とこの駅とこの駅なんていいんじゃないかな。
やっぱり×部屋くらいあるといいよね。
ほら、この物件はキッチンが広くてよくない?
細い道だと君が夜帰ってくるのが心配だから大通り沿いがいいと思うんだ。

稀に飯を食う。
すると、結婚式の構想について語られる。
あまり遠いと参列者が大変だからこの辺りの式場がいいんじゃないかな。
こういう演出がいいと思うんだ。
引出物はあれだと嬉しいよね。
だいたい6人ひとテーブルだから俺は×個必要だな。
内訳はこんな感じ。
君のところは会社の人が座るテーブルがひとつと…

ああああああああああ
こわい
こわくなってきた。

理性の塊マンの理性的に考える部分が完全に悪さをしている。
具体的すぎてこわい。
冗談っぽさがゼロなのだ。
いや、冗談ではないからかもしれない。
それにしたって、ねぇ?

というわけで困っているのである。
「お前とは金輪際お断りだ早漏野郎」
と言ってしまえばいいのかもしれないが、
…言ってしまえばいいんだよなぁ

結論としては、きちんと断れない私が悪いという話なのであった。
〜完〜

なんだか随分タイトルと離れたところに着地してしまった。
とかく私は自業自得の行いで困っているのだ。
誰かにそれを聞いてほしかった。
誰も見ていないこんなところで、お前が悪いと糾弾されることもなく
ただただ吐き出したかったのだ。

こわい。
人生のことなんてさっぱり考えていないのに、
誰かの人生設計に私が組み込まれているのがこわい。
不快といってもいい。

もう返事をするのに疲れた。
ひと部屋あたりの窓の数なんてどうでもいいし、
コース料理のランクだって私には関係ないのだ。

なりたいもののこと

私は結局「なにか」になりたかったのだと思う。

 

会社に必要とされたかった。
自分の周りの仕事は全部できるようになりたかった。
3年目。
現場を動かすことは一通りできる。
フォークリフトに乗ってバックヤードも管理できるし
外部から来た商品の入庫もとれるし検品もばっちりだ。
事務仕事もつつがなくできて
請求書もつくっている。

だけど私は下位互換なのだ。
現場やバックヤードだって
事務所だって
私はお手伝いにしか過ぎなくて、
どこでだってメインになることはできない。

モチベーションの保ちよう以前の問題で
会社にいなきゃいけない意味がわからない。
以前は「“私”がいなくても大丈夫だけど社員が減ると困る」
という状況だったけど、
新入社員が3人も入った今となっては
「“私”がいなくても大丈夫だし社員が減っても大丈夫」
といった感じだ。

いなくったっていいのだ。


恋人に愛されたかった。
好きな人の好きな人になりたかった。
人生はうまくいかないもので
私はただ好きな人の暇つぶし道具で
優先順位は一番下。
彼にとっての全てに対して下位互換なのだ。

いなくたって困りはしない。


誰かにとっての何か。
唯一無二の何か。

母親になるのはどうだろうかと考えた。
細かいことは置いといて。
でも私は「姉」とか「孫」とか「娘」といった肩書には無頓着だ。
血のつながりは重要視できない人間らしい。
じゃあ母親になったって駄目だろうな。

そもそも、「なにか」とか言っている時点で駄目なのだ。
いや、実現不可能なものを求めるのが恥ずかしいだけなのだ。

私は愛する人に愛されたかったし、
会社に必要とされたい。
君がいないとダメだと言われたかった。

 

そんな日は一生来ないってわかっているのだけれど。